「未経験からIT業界に転職したい」「SESって実際どうなの?ブラックなの?」
そんな疑問を持っているあなたへ。
私は、完全未経験からIT業界に飛び込み、3つのSES会社を経験してきました。
この記事では、
- SES3社でのリアルな年収推移
- 実際にやった案件内容と現場の空気感
- そしてどうやってクラウドエンジニアになったか
を、全部リアルに公開します。
「SESでのキャリアに悩んでいる方」「これからIT業界を目指す方」「SESへの転職を考えている方」
そんなあなたに、この記事が少しでも役立てば嬉しいです。
※本記事は特定の企業を推奨または批判することを目的としたものではなく、筆者個人の経験と見解に基づいて構成された内容です。
【第1章】IT業界の現実:アウトソーシングとは?
「未経験歓迎」のカラクリ
IT業界で「未経験OK」「研修充実」と謳う求人の多くは、アウトソーシング(SES)です。
SESとは、エンジニアを他社の案件に派遣して働かせるビジネスモデル。
あなたが所属するのはSES会社ですが、実際に働く現場は取引先企業というケースがほとんどです。
💡 メリット:未経験でも仕事が見つかりやすい
💀 デメリット:案件次第で待遇や学べることに差がある
SES会社の基本的なビジネス構造
SES会社は、あなたを他社に派遣することでマージンを得ます。
- 取引先企業が払う単価:70万円/月
- あなたの手取り給与:約25万円/月
- SES会社の利益:約30万円(+社会保険・経費等)
このように、エンジニアの給料は案件単価に依存しますが、
単価が公開されないことも多いため、給料交渉は難航することも。
「SES=悪」ではない理由
SESにはネガティブなイメージがつきがちですが、
実は未経験からのキャリアアップには強力な味方になります。
理由としては、
- 未経験から実務経験を積める
- 大手企業の案件に関われる可能性も
- 自分のスキル次第で案件を選べるようになる
実際、私もSESでキャリアをスタートし、
今ではAWSクラウドエンジニアとして、やりがいのある仕事をしています。

【第2章】3社の比較|年収・案件・働き方の違いをざっくり解説
未経験からSESでキャリアをスタートして、
3社を渡り歩いた中で、どんな仕事をしてきたのか?
そして、どれくらい稼げたのか?
私が実際に働いた3社の「年収」「案件内容」「働きやすさ」を、リアルに比較しました👇
会社名 | 入社時年収 | 最終的な年収 | 残業 | 案件内容 |
---|---|---|---|---|
アウトソーシングテクノロジー | 約240万円 | 約240万円 | 月5h | ヘルプデスク中心 |
テクノプロ・IT | 約350万円 | **** | 月10h | インフラ運用 |
…全文は有料で! |
ここから先は会社名と年収を完全公開しているため、購入者限定の内容としました。
この先では、3社の詳細比較に加えて、
- 体験談①:真冬の北海道へ、2ヵ月間の出張案件
- 体験談②:AWS案件と通勤地獄、そして資格漬けの毎日
- 体験談③:AWS設計・構築案件でキャリアアップ
- 具体的な年収明細レベルの話
- 会社の雰囲気や利用できる制度
- 案件ごとのリアルな仕事内容
- どうやって年収400万円以上アップしたか
を、全部公開します。
この記事を読むことで、IT未経験からクラウドエンジニアにキャリアアップした道筋を知ることが出来ます。
モデルケースを知ることで、キャリア選択に失敗する可能性を低くすることが出来ます。
IT業界でどんなキャリアを進んで行けば良いのか知りたい、迷っているあなたにぴったりの内容となっていますのでぜひご覧ください!
【第3章】3社の比較|年収・案件・働き方の違い(完全公開)
先程、一部公開した3社の「年収」「案件内容」「働きやすさ」を完全版で公開します。
会社名 | 入社時年収 | 最終的な年収 | 残業 | 案件内容 |
---|---|---|---|---|
アウトソーシングテクノロジー | 約240万円 | 約240万円 | 月5h | ヘルプデスク中心 |
テクノプロ・IT | 約350万円 | 約450万円 | 月10h | AWS 運用・保守 |
テクニケーション | 約450万円 | 約620万円 | 月10h | AWS 設計・構築 |
転職をうまく活用することで、順調にキャリアを伸ばしてくることが出来ました。
【第4章】体験談① アウトソーシングテクノロジー|予定と違いすぎた1年目
3ヵ月のはずの研修、実際は1ヵ月で終了
入社当初、「3ヵ月間はしっかり研修するから安心してね」と言われていました。
ところが、実際に始まってみると研修はわずか1ヵ月で終了。
- ITパスポートレベルの基礎知識
- 簡単なExcel・Wordの使い方
- CCNAの資格対策の講義
「さあ、これから資格取ってエンジニアデビューするぞ!」と思った矢先、いきなり北海道への出張案件の話が舞い込んできました。
真冬の北海道へ、2ヵ月間の出張案件
冬本番の2月、配属されたのは北海道の小中学校。
案件内容は先生方にGoogle Workspaceの使い方を教えるというもの。
- Googleスプレッドシートの基本操作
- Google Meetの使い方
- 端末の初期設定サポート
一見、教育的で面白そうな案件に思えますが、
現地は極寒、慣れない土地、そしてITっぽさはあまりない日々。
「これが俺のITキャリアのスタートなのか…?」
そう思い、正直、不安しかありませんでした。
東京に戻ってからも「先生相手」の日々
北海道から帰ってきたのは3月末。
4月からは、東京で都立高校の先生向けOffice365サポートに配属。
- Teamsの使い方指導
- Outlookの設定サポート
- PCのキッティングや初期設定
確かにPCには触れるし、役には立ってる実感もある。
でも、技術者としての成長を感じられず、モヤモヤしていました。
年収は約240万円|生活はギリギリ
- 月給:約20万円
- 残業代:約2〜3万円
- 賞与:なし
家賃を払って、生活費を捻出するとほとんどお金は残りませんでした。
前職より大幅に給料が下がったので、この時期が1番金銭的にはつらかったです。
「このままだと、やばい」と思った瞬間
この時、「このままここにいたら、ずっとこの仕事なのかもしれない」と危機感を持ちました。
- 本当にIT技術を身につけたいなら?
- 年収を上げたいなら?
- 成長したいなら?
「次に進まなきゃ」
この決断が、僕のキャリアを大きく動かすことになりました。

【第5章】体験談② テクノプロ・IT|AWS案件と通勤地獄、そして資格勉強漬けの毎日
入社直後、まずは3ヵ月間のプログラミングスクールへ
アウトソーシングテクノロジーから転職して、
「次こそはしっかりITスキルを身につけたい」と思って選んだのがテクノプロ・IT。
最初の3ヵ月間は、グループ会社が運営しているプログラミングスクール(無料で受講可能)で、
IT基礎から、プログラミング、クラウドの基本までみっちり学習。
- ネットワーク基礎(OSI参照モデル、IPアドレス)
- Linuxコマンド実習(ls, grep, chmod, etc.)
- HTML/CSS、JavaScriptの入門
- AWSの基礎(EC2、S3、IAM)
「これで、やっとITっぽくなってきたな。」
本格的に学ぶ機会をもらえたことで、少しずつ自信がついてきた。
初めてのAWS案件、でも通勤が地獄
1番初めに配属されたのは、AWS運用改善案件。
業務内容は、AWS環境の管理や既存インフラの改善提案、設計書の修正など。
- S3のコスト最適化のための検証
- RDSのバージョンアップ対応
- 障害の原因解析
- 設計書の修正
ここで初めて、AWSに実務で関われるようになった。
ただ、問題は勤務地。
現場は横浜の端の方。自宅からは片道2時間弱の通勤…。
通勤×業務×資格勉強=毎日が修行
この時期は、正直「毎日が地獄」だった。
- 朝6時起床 → 満員電車 → 9時始業
- 18時退勤 → 2時間かけて帰宅
- 帰宅後、1〜2時間の資格勉強
でも、「このままじゃダメだ」という気持ちが原動力だった。
仕事をしながら、3つの資格を取得!
業務と並行し下記の資格を取得。
- LPIC-1:Linuxの基礎を固めた
- AWS SAA(Solutions Architect Associate):AWS設計の理解を深めた
- AWS DVA(Developer Associate):AWS開発者視点のスキルも身につけた
会社の制度で、資格取得の報奨金が出たのが救いだった。
正直しんどかったけど、この時に歯食いしばって業務と資格取得をしたおかげで今の自分があると思っています。
年収は約350万円|資格で少しアップ
▼入社当時の給料
- 月給:約25万円
- 残業代:約3万円
- 賞与:年2回(10万〜20万円)
▼入社から1年後の給料
- 月給:約27万円
- 資格手当:2万円
- 残業代:約3万円
- 賞与:年2回(30万〜40万円)
入社から1年後には年収にして約450万円もらえるようになった。
通勤×資格勉強はキツかったけど、
- AWS案件の経験
- 資格取得による自信
- ITエンジニアとしての基礎
これらを一気に手に入れることができた。
もっと成長できる場所を求めて…
AWS案件に関わって、「もっと深くAWSを触りたい」という欲が出てきた。
でも、今の現場はあくまで運用中心。
「次は、設計・構築をやりたい」
「もっと年収も上げたい」
そう考えて、僕は3度目の転職を決意しました。

【第6章】体験談③ テクニケーション|AWS設計・構築で見つけた理想の働き方
ついに、念願のAWS設計・構築案件へ
3社目として選んだのが、高還元SESとして有名なテクニケーション。
この会社では、最初からAWS設計・構築案件に参画できました。
働き方もリモートワークで働くことが出来るようになりました。
「やっと、ここまで来たか…。」
ほっとした気持ちと、これからもっと実務経験を積んで行かないといけないと意識した日でした。
案件内容は、ガチのインフラ設計
- ログ設計
- ログ取得の設計を考え、Kinesis Data Firehose と S3 を連携させてログの取得を効率化
- ECSの処理
- ECSのタスク数を決定するにあたり業務量の計算や他部署との調整
- リソースの自動構築
- terraform と GitLab を使って自動構築
- CloudWatch+SNSで監視・通知設計
今までの「運用」ではなく、自分で考え、構築する仕事。
最初は戸惑いもあったけど、圧倒的に面白かった。
並行して、さらに資格を取得
この頃には、AWSの設計・構築を実務で触りながら、
さらにスキルを伸ばすために資格勉強も継続。
- AWS SOA(SysOps Administrator)
- AWS SAP(Solutions Architect Professional)
特にSAPは、難易度が高くて苦労したけど、
「プロのクラウドエンジニア」として一段上に行けた実感があった。
年収は620万円に!
▼入社当時の給料
- 月給:約35万円
- 賞与:年2回(10万〜20万円)
▼入社から1年後の給料
- 月給:約44万円
- 賞与:年2回(約40万円)
高還元SESの仕組みで、案件単価が上がるごとにダイレクトに年収UP。
2年目には年収は約620万円に到達!
「SESでも、ここまで行けるんだ…」
同じSESでも、還元率や案件の質で全く違う世界があることを知った。
やっと、自分のキャリアに手応えが持てた
- 技術をちゃんと使って働ける
- 努力すれば、年収もスキルも上がる
- 自分でキャリアをコントロールできる
そんな環境を手に入れて、
「やっとITエンジニアになった」と感じられるようになった。

【第7章】ここまでの4年間を振り返って
未経験から飛び込んだIT業界。
何もわからないまま始めたSESの仕事。
1年目:戸惑いと不安しかなかった。
- 予定とは違う、1ヵ月で終わった研修。
- 真冬の北海道で、先生にGoogle Workspaceを教える日々。
- 技術者としての未来が、全く見えなかった。
「これって、本当にITの仕事なのか?」
自分がやりたいこと、目指していたエンジニア像とはかけ離れていた。
2年目:もがきながらも、少しずつ光が見えた。
- 初めてAWS案件に関わった。
- 片道2時間の通勤地獄に耐えながら、毎日資格勉強。
- LPIC-1、SAA、DVA…取れるだけ取った。
「今はキツいけど、きっと未来は変えられる」
この気持ちだけで、自分を奮い立たせていた。
3、4年目:努力が形になり始めた。
- 念願だったAWSの設計・構築案件。
- 案件単価が上がり、年収も上がる。
- 技術を使って、価値を出せる喜び。
「やっと、自分の力でキャリアを掴めた。」
そして、今伝えたいこと。
SESには、良い部分も悪い部分もある。
うまく使わなければ、ただの「派遣要員」で終わる。
でも、自分で行動して、環境を選べば、
SESでもしっかりとキャリアを作ることができる。
未経験でも、
スキルゼロでも、
通勤地獄でも、
やるべきことをやれば、未来は変わる。
これは、3年間SESで戦ってきた、
僕のリアルな答えです。

【第8章】SESでキャリアアップするために|僕が実践した5つの行動
SESは、ただの「使い捨て」じゃない。
使い方次第で、キャリアを加速させる場所にもなる。
「SES=悪」みたいな話をよく聞くけど、
それは、自分から動かずに流されてしまった人の話。
僕はSESで3年間働いて、
- 実務経験
- AWSスキル
- 年収アップ
- キャリアの自信
全部、掴み取ることができた。
ここでは、僕がSESでキャリアアップするために実践してきたことを紹介します。
① 案件に左右されず、自分の軸を持つ
- どんな案件でも、自分で「これを学ぶ」と決める。
- 例え簡単な案件でも、ツールやシステムに目を向けて、
「この技術、深掘りできないか?」と考えて行動。
② 資格を「案件選びのカード」にする
- SESでは、資格持ち=案件の選択肢が広がる。
- 特にAWSやインフラ系資格は、直接単価に響く。
→ LPIC-1 → AWS SAA → DVA → SOA → SAP
→ 1つずつ取得していくごとに、希望の案件に近づいていった。
③ 会社任せにしない。キャリアは自分で作る
- SES会社は「案件紹介業」であって、「キャリア構築会社」じゃない。
- 自分の理想の働き方・年収・スキルを明確にしておくこと。
→ 6ヶ月に1回は営業と面談し、次に行きたい案件の話をする。
→ 「こんな案件なら、今の自分でもできる」とアピールしていく。
④ 転職市場の価値観を、常に頭に入れておく
- 転職活動をしなくても、市場価値を定期的に確認していた。
- 今の自分が、SES以外でどれくらい評価されるのか?
→ エージェントに登録して情報収集
→ 他の案件単価や年収の相場を知ることで、自分の立ち位置を把握。
利用していたエージェントは下記の記事で詳しく紹介していますのでチェックしてくださいね!
⑤ キャリアのゴールから逆算して動く
- 「SESを3年で終わり」じゃなくて、
「5年後にこうなっていたい」という目標を持っていた。
→ 例:「3年目には設計・構築を経験」「5年目には自社開発 or フリーランス」
→ そこに行くために、今必要なスキル・経験を見極めて積み重ねた。
SESは、キャリアを加速させるステージになる。
- 自分の武器(資格・スキル)を作って、案件を選び、経験を積む。
- 案件単価を知って、自分の価値を理解する。
- 動けば動くほど、チャンスは広がっていく。
SESでキャリアを磨いて、次のステージへ進む準備をしていく。

【ラスト章】あの頃の自分へ、そして今のあなたへ
「SESでやっていけるのか不安。」
「自分にスキルなんてない。」
これ、全部、昔の僕の言葉です。
- 研修がすぐ終わって、不安だった時。
- 出張や通勤で、もう無理かもと思った時。
- 成長できてるのか、分からなくなった時。
でも、諦めずに一歩ずつ前に進んだことで、
気づいたんです。
大丈夫、少しずつでいい。
- できることを一つやる。
- 少し勉強してみる。
- 案件でちょっと深く考えてみる。
それだけで、景色は変わっていきます。
あなたも、きっとできる。
未経験だった僕にもできた。
だから、今のあなたにも、絶対にできる。
まずは、一歩踏み出してみてください。
この記事が、その一歩になることを願っています。

この記事が役に立ったと思ったら、今後も見返せるようにブックマーク&最新情報を逃さないようにXのフォローもぜひ!
それでは、良いエンジニアライフを!
コメント