
IT未経験だけど、LPICを取ろうと思っているんだよね!
そうは思ってはいるものの
「実際どのくらい勉強すればいいの?」
「本当に未経験でも大丈夫、、、?」
と、不安や疑問で一歩を踏み出せずにいませんか?
でも大丈夫です!



この記事を書いている私も、サーバ知識ゼロの状態からLPIC Lv.1の勉強をはじめましたが合格することができました!
私はLPIC Lv.1を取得したおかげで今ではAWSエンジニアになることができています。
この記事では、そんな私が約5ヶ月で合格を掴み取ったリアルな勉強時間⇩と、具体的な学習法⇩を徹底解説。
さらに、資格取得後に「年収アップの転職」や「クラウドエンジニアへの道」がどう開けたのか、その後の変化まで包み隠さずお話しします。
読み終える頃には、あなたのLPIC挑戦への不安は消え、「これなら自分にもできる!」という確信に変わっているはずです。


なおと
AWSエンジニア
当ブログ、「なおナビ」を運営しているAWSエンジニアのなおとです💻
こんな人です👇
- IT完全未経験からAWSエンジニアに転職
- AWSエンジニアに転職して年収400万円アップ
- フリーランスAWSエンジニア(2025.11~)
このブログではAWSエンジニアやフリーランスの情報について、体験談を中心に発信しています💡
そもそもLPICとは?


Linuxのスキルを証明する資格くらいのイメージはあっても、
「具体的にどんな資格なの?」
と疑問に思う方も多いかもしれません。
ここでは、LPICの基本情報から市場価値、そしてIT未経験者にとっての難易度までを解説します。
LPICの概要
LPIC(エルピック)とは「Linux Professional Institute Certification」の略で、Linux技術者としてのスキルを証明する世界共通基準の国際的な認定資格です。
資格はレベル別に分かれており、今回私が取得した「LPIC Lv.1」は、その入門的な位置づけです。
LPIC Lv.1を取得するには、「101試験」と「102試験」の2つの試験に合格する必要があります。
この2つに合格して初めて、LPICレベル1認定者となることができます。
101試験と102試験の内容
101と102試験で試験内容が異なります。
ここでは、それぞれ違う分野の問題が出るんだなと覚えておいてもらえればOKです。
101試験の特徴
- Linuxの基本的なコマンドやファイルシステムの管理など、暗記すべき項目が多いです。
- Linuxの基礎となる重要な概念が多いため、初学者は理解に時間がかかる場合があります。
102試験の特徴
- シェルスクリプトやネットワークの基礎など、101で学んだ知識を応用する内容が含まれます。
- 暗記量は101に比べて少ないですが、概念の理解がより重要になります。
LPICの市場価値
「頑張って取っても、意味がなかったら嫌だな…」と思いますよね。
結論から言うと、
LPIC Lv.1はIT業界で非常に価値が高い資格
です。
なぜなら、私たちが普段使っているWebサービスや企業のシステム、そして今話題のクラウド(AWSなど)の基盤には、Linuxが広く使われているからです。
つまり、ITインフラを扱うエンジニアにとってLinuxの知識は必須スキルと言えます。
LPICレベル1を持っていることで、 「この人はLinuxの基礎的な操作やシステム管理ができます」 という客観的な証明になり、未経験からの就職・転職活動では、熱意と基礎スキルをアピールする強力な武器になります。
IT未経験から見たLPIC Lv.1の難易度
正直にお伝えすると、IT未経験者にとってLPICレベル1は決して簡単な試験ではありません。
私自身、サーバーの知識がほぼゼロの状態から始めたので、最初は専門用語やコマンドの多さに圧倒されました。
ITパスポートと比べると、より専門的で暗記量も多いです。
しかし、正しい方法で計画的に学習すれば、IT未経験からでも十分に合格を狙えます。
大切なのは、いきなり全てを理解しようとせず、問題演習を繰り返しながら少しずつ知識を定着させていくことです
この記事で紹介している勉強法⇩は、まさにそのための具体的なステップなので、ぜひ参考にしてください。
LPIC挑戦前のバックグラウンドとスキルレベル


まず最初に、私がLPICに挑戦する前にどのような知識やバックグランドを持っていたかを説明しておきます。
- 学生時代は普通科(高卒)
- ITパスポート所持
- IT業界歴半年でパソコンの簡単なトラブルシューティング対応
、、、といった感じで
LPICやサーバについての知識はほぼ0でした。
- これからIT業界を目指す人
- IT業界で働いているけどこれからLPICの勉強を始める人
- LPICについて興味のある人
こんな人にとってこの記事は参考になると思います!
受験結果:101試験と102試験の点数


101と102試験の得点は、両方680点でした。
内訳も載せておきます⇩






勉強時間と学習スケジュール


私がIT未経験の状態から
- どのくらい勉強して
- どんなスケジュールで
資格勉強を進めていったか解説します。
総勉強期間:約5カ月
内訳は以下の通りです。
101試験 | 102試験 | |
---|---|---|
勉強期間 | 3ヵ月 | 2ヵ月 |
勉強時間 | 250時間 | 100時間 |
業務と並行しながらの学習だったので、仕事の前後と通勤時間に勉強時間を確保していました。
IT未経験からの勉強だと、少なくともこのくらいは時間がかかると思っています。
学習スケジュール
次に、月単位の学習スケジュールをまとめました。
私の場合は
101試験
⇩
102試験
の順番で学習を進めて行きました。
101試験 | 102試験 | |
---|---|---|
1ヵ月目 | 勉強 | – |
2ヵ月目 | 勉強 | – |
3ヵ月目 | 勉強 | – |
受験 | – | |
4ヵ月目 | – | 勉強 |
5ヵ月目 | – | 勉強 |
– | 受験 |
平日と休日の勉強時間の目安
次に、私が実際に勉強していた時期の平日と休日の勉強時間をまとめました。
平日 | 休日 | |
---|---|---|
朝(仕事前) | 1時間 | 土日で合計5時間以上 |
通勤時間 | 1時間 | |
夜(仕事後) | 1時間 | |
合計時間 | 3時間 | 5時間 |
平日は1日のルーティーンを固定して、必ず同じタイミングで勉強するようにしていました。
(夜はジムで筋トレもしたかったので、このぐらいの時間の確保が限界でした、、、)
休日は
「土日で最低5時間勉強しよう!」
と最初に決めていました。
勉強時間としては少ないですが、趣味にも時間を使いたかったので
勉強一色にならないように注意しました。
勉強が嫌になってしまうので。(笑)
私が実践した具体的な勉強方法





実際にどのように勉強を進めてたの?



Web問題集で問題を解くのをメインで勉強していたよ!
私がLPICに合格した時の勉強方法をSTEPでまとめました。
イメージは
下記で説明するSTEP1をメインに、理解が足りない部分について随時STEP2,3で理解を深める
といった感じで勉強を進めていました。
STEP1:Web問題集で問題を解く
問題の解き方としては
- セクションごとに問題を1周解く
⇩ - ①で間違えた箇所を参考書で内容を確認する
⇩ - ①で間違えた問題だけもう1回解く
⇩ - ③で間違えた問題だけもう1回解く
⇩ - ①から④を間違いが0になるまで繰り返す
⇩ - 次のセクションに移動する
⇩ - ①に戻る
この順番で学習を進めていました。
STEP2:理解が足りない箇所について参考書を読む
購入した参考書⇩については
Web問題集で間違えた問題の理解を深めるために利用していました。
なので、最初に1ページ目から読み始めるといったことはしませんでした。
ここは人によって変わる部分かなと思います。
私の場合は、間違えながら正しい答えの形を先に知ることで、インプットする時に重要な情報やポイントを抑えられるので先に試験対策問題から解くことからはじめました。
STEP3:VirtualBoxで実際に使ってみる
VirtualBoxについてや、使い方は下記の記事がわかりやすいのでシェアしておきます。
Qiita:VirtualBoxでLinuxを起動させる手順(ざっくり&妹へ)
「そもそもVirtualBoxってなに?」
って声が聞こえてくるので先に回答しておくと
VirtualBoxとは
VirtualBoxは、お使いのパソコン内にもう一台の仮想的なパソコンを作成し、別のOSを動かせる無料のソフトウェアです。
例えば、Windows上でLinuxを試したり、古いバージョンのWindowsを動かしたりと、1台で手軽に様々なOS環境を体験できます。
、、、と言われても最初はわからないですよね。
大丈夫です。私も最初は全く分かりませんでした。
今回は
LPICに合格するための勉強ができる環境を作成できるツール
と覚えてもらえれば大丈夫です。
実際に使った参考書と問題集サイト


私が実践した具体的な勉強方法⇧で紹介した各教材について紹介します。
Web問題集サイト
Web問題集はPing-tを利用しました。
101試験については全問無料で利用できるので、まず始めてみるにはぴったりです。
102試験については有料ですが、月に数千円程度です。
LPICを取得することで年収アップの転職ができたら、すぐに元は取れるので課金する価値は大いにあります。
実際、どんな画面で問題を解いていけるのか紹介します。
問題を選ぶ画面はこんな感じになっていて、セクションごとに問題を選ぶことができます。


実際の問題の画面です。⇩


引用元:Ping-t公式サイト
選択式で解答していくことができ、[+正解]をクリックすると正解選択肢とその解説が表示されます。
その場で正解とその解説を読むことができるので効率的に学習を進めることができます。
参考書
参考書は2点購入しました。
それぞれ特徴を解説していきます。
Linux教科書 LPICレベル1 スピードマスター問題集
こちらの参考書は、タイトルにもある通り問題集です。
先程紹介したPing-tと並行してこちらでも試験対策をしていました。
試験の時は、この本と酷似した問題が複数出題されました。
個人的には、必ず買っておくべき参考書だと思います。
Linux教科書 LPICレベル1 Version5.0対応
こちらの参考書は通称、あずき本と呼ばれている参考書です。
実物見るとびっくりするぐらい分厚いです(笑)
なので、Linuxに関しての情報量は参考書の中で1番多いです。
個人的には買ってもいいけど、買わなくてもよかったかなーっていう温度感です。
理由は、Ping-tとスピード問題集⇧の解説が優秀で、あらためて参考書を読む機会が少なかったからです。
ただ、LPICに合格するために限らず、その後の実務にも活きる内容が満載なので、持っておいて損はない参考書です!
LPIC Lv.1に合格して良かったこと・変わったこと


LPICに合格したあとに、どんな変化があったのか実体験を元に解説します。
特に効果が大きいと感じたのは以下の3つです。
実務で役に立った
まず合格して1番よかったことは実務で役に立ったことです。
未経験や経験が浅いうちは、
- サーバのログを取得
- パッチ適用
- 検証データの配置
など、サーバにログインして作業することが多かったです。
その時にLPICで学んだ知識(ディレクトリの概念やコマンド操作など)が活きてきました。
逆にLPICを取っていなかったら、そういった作業もできず、後にAWSエンジニアになることもできなかったと思います。
転職に成功し年収アップできた
2つ目によかったことは、LPICを取ったことで転職に成功したことです。
LPICを持っているときと持っていない時で、転職活動の書類選考に受かる確率が格段に良くなりました。
結果、無資格の時には面接すらできなかった企業の選考に進むことができ、条件のいい会社に転職することができました。
転職した時の体験談については下記の「転職体験談」で詳しく解説しているので、あわせてご覧ください。


クラウドエンジニアへのキャリアチェンジに役立った
LPICの学習をしている方の中には、
「クラウドエンジニアになりたい!」
「AWS案件に入りたい!」
そう思っている方もいるのではないでしょうか?
朗報です!
LPICはクラウドエンジニアへのキャリアチェンジに役立ちます!
1番はクラウドの技術がLPICで学ぶ技術の上で成り立っているものなので、まずその土台のLPICを学ぶことでクラウドの知識もすんなり入ってくるようになります。
私が「ヘルプデスクからクラウドエンジニアにキャリアチェンジした話」は下記の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にして下さい。


これからLPICを受験する方へのアドバイス


初心者がつまずきやすいポイントと対策
初心者は全てがつまずきポイントだと思います。
何を隠そう、私自身もそうでした。
初めて見る単語や理解しづらい概念などなど、、、
最初は正直わからなことだらけだと思いますが、ある時、点と点が繋がって線になるタイミングが必ずきます。
そこまで行けばこっちのもんです。
なのでつまずくポイントへの対策は「学習を続けること」です。
モチベーションを維持するコツ
とは言え、モチベーションを保ち続けるのは簡単なことではありません。
そこで私が実践していたコツを紹介します。
- 習慣化する
- 資格を取得したあとの自分の姿(年収アップなど)を想像してニヤニヤする
1番は習慣化してしまうのがモチベーションに左右されずに勉強できるのでおすすめです。
あなたにあった方法を見つけてみてもらえればと思います!
LPIC Level 1に関するよくある質問(FAQ)


- IT未経験でも合格できますか?
-
はい、十分に合格可能です。
LPICレベル1は、IT分野の入門的な位置づけの資格であり、IT未経験者でも計画的に学習すれば十分に合格を狙えます。
実際に、多くのIT未経験者がこの資格を取得し、キャリアの第一歩を踏み出しています。
Linuxの知識が全くない状態からでも、正しい学習方法で取り組めば問題ありません。
- Ping-tだけで合格は可能ですか?
-
Ping-tだけでも合格は不可能ではありません。
Ping-tは非常に質の高い問題演習サイトで、多くの合格者が利用しています。
特に、コマンドのオプションなどを覚えるのに役立つ「コマ問(コマンド問題)」は非常に有用です。
しかし、多くの合格者は参考書とPing-tを併用しています。
参考書で体系的に知識をインプットし、Ping-tでアウトプット(問題演習)を繰り返すのが、最も効率的で確実な学習方法と言えると思います。
- あずき本は絶対に買うべきですか?
-
絶対に買うべきとまでは言えませんが、特にIT未経験者にとっては、持っておくと安心な一冊です。
「Linux教科書 LPICレベル1(通称:あずき本)」は、LPIC学習における最も定番で評価の高い参考書です。試験範囲を網羅しており、解説も丁寧なため、多くの受験者に支持されています。
絶対に買うべきとまでは言えませんが、特にIT未経験者にとっては、持っておくと安心な一冊と言えるでしょう。
辞書的な役割も果たし、不明点をすぐに確認できるため、学習の効率が上がります。
もし他の参考書を選ぶ場合でも、自分のレベルに合った分かりやすいものを選びましょう。
- 101試験と102試験、どちらが難しいですか?
-
どちらの試験が難しいと感じるかは個人差がありますが、一般的には「101試験の方が難しい」と感じる人が多い傾向にあります。
まずは101試験から受験するのが一般的なルートです。
101試験でLinuxの基礎を固めることで、102試験の学習がスムーズに進むでしょう。
まとめ|LPICはエンジニアキャリアの第一歩!


この記事では、IT業界での実務経験が浅く、サーバー知識ゼロの状態だった私が、LPICレベル1に合格するまでの道のりを解説してきました。
最後に、この記事の要点をまとめます。
- IT未経験からでもLPICレベル1は合格可能! (目安:約5ヶ月、350時間)
- 学習の鍵は「Ping-t」や問題集を中心としたアウトプット学習。間違えながら覚えるのが一番の近道。
- 参考書は、まず定番の「スピードマスター問題集」があればOK。
- LPICを取得すれば、実務で役立つだけでなく、年収アップの転職やクラウドエンジニアへのキャリアチェンジといった未来が拓ける。
IT未経験から新しい分野に挑戦するのは、本当に勇気がいることだと思います。
「聞いたことない言葉ばかりで、本当に自分にできるんだろうか…」と不安になるかもしれません。
私もそうでした。
ですが、学習を続けていくと、今までバラバラだった知識が、ある瞬間に「なるほど、こういうことか!」と線で繋がる時が必ず来ます。
その感覚を一度味わうと、勉強は一気に楽しくなります。
LPICの合格は、あなたのエンジニアとしてのキャリアを切り拓く、素晴らしいスタートラインです。
この記事が、あなたがその第一歩を踏み出すための、ささやかな後押しになれば、これ以上嬉しいことはありません。
本サイト「なおナビ」では、AWSエンジニアにまつわる情報を発信しています。
- AWSエンジニアについて知りたい!
- AWSエンジニアになる方法が知りたい!
- ぶっちゃけAWSエンジニアって稼げるの?
こんな疑問を持っている方はぜひ他の記事も読んで、AWSエンジニアについて知ってもらえたら嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
このLPICは私のエンジニアとしてのキャリアの第1歩目となる資格でした。
LPICを足掛かりに転職やキャリアチェンジを成功させ、AWSエンジニアになることができました。
AWSエンジニアを目指している方もエンジニアの経験が浅い人もこれからエンジニアを目指している方にもぜひ取得を検討してもらいたい資格です。
疑問に思ったことや分かりづらいとこがあれば気軽に X(@naoto_naonavi)かお問い合わせフォームまでご連絡ください!
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