【体験談】未経験から1年。運用保守から「構築」へステップアップした私の転職戦略【案件#4】

今、現場で運用保守（監視や障害対応）をしているあなた。そんな風にモヤモヤしていませんか？

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こんにちは、AWSエンジニアのなおとです。

前回の記事🔗で、ヘルプデスクからAWSエンジニアにキャリアチェンジに成功した話をしました。

初のAWSの案件では、運用保守の現場で1年間実務経験を積みました。

そして迎えた「2回目の転職」。

結論から言います。

実務経験がたった1年あるだけで、世界は変わります。

今回は、私が実務経験1年で2回目の転職をし、年収を200万円アップさせ、念願の「IaC構築案件」を手に入れるまでの全記録を公開します。

「Gitのブランチを消して顔面蒼白になった失敗談」も含め、包み隠さずお話ししますので、キャリアアップを目指すエンジニアの方はぜひ参考にしてください。

なぜ実務経験1年で「2回目の転職」を決意したのか？

「せっかく未経験からエンジニアになれたのに、たった1年でもう転職？」

そう思う方もいるかもしれません。

しかし、エンジニアとしてのキャリアを俯瞰したとき、このタイミングが「運用保守要員」で終わるか、「設計・構築ができるエンジニア」になれるかの分岐点だと感じました。

運用保守だけでは満たされなかった「構築」への渇望

前の現場（3案件目）では、Linuxコマンドを駆使してサーバを守る運用保守を担当していました。

もちろん学びは多かったですが、次第に「手順書通りに作業するだけじゃ物足りない」という思いが強くなっていきました。

「このシステムはどうやって作られたんだろう？」

「自分も0からAWS環境を構築してみたい」

この「上流工程（設計・構築）に関わりたい」という渇望が、転職への一番の原動力でした。

年収アップと「高還元SES」という選択肢

もう一つの理由は、より切実な「待遇改善」です。

前職では休日に社内業務があり、プライベートな時間が圧迫されていました。

「仕事9：プライベート1」で勉強していた私にとって、時間は何よりも貴重です。

そこで私が目をつけたのが「高還元SES」という仕組みを持つ企業です。

エンジニアの単価に対する還元率（給与への反映率）が高い会社を選ぶことで、自分の市場価値をダイレクトに年収に反映させたいと考えました。

【転職活動のリアル】実務経験1年の威力は凄まじかった

いざ転職活動を始めてみて、衝撃を受けました。

未経験の時のあの苦労はなんだったのかと思うほど、「実務経験1年」の威力は絶大だったのです。

エージェントの反応が激変！「選べる」立場へ

未経験の時は、「紹介できる案件が限られています」と言われることもありました。

なんとか面接に漕ぎ着けても、「やる気」をアピールするしかありませんでした。

しかし、今回は違います。

転職エージェントに登録した瞬間、紹介される求人の数と質が明らかに違いました。

• 「AWSの実務経験がおありなんですね！」
• 「運用保守でのLinux操作経験は強みになりますよ」

コミュニケーション能力だけでなく、「実務経験」という明確な武器で戦える。

企業側から「ぜひ会いたい」と言われる。

「選ばれる側」から「選ぶ側」に変わったという手応えを強烈に感じました。

年収交渉の行方（最終的に200万UP）

気になる年収ですが、最初の提示額は前職とほぼ変わらない額でした。

しかし、ここで諦めずに「構築に携わりたい」「スキルアップしたい」という熱意と、これまでの実績を伝えました。

結果、入社後の活躍や高還元SESの仕組みも相まって、最終的には前職比で年収200万円アップを実現しました。

「実務経験1年」は、それだけで年収を大きく引き上げるパスポートになるのです。

4案件目の実態！Webアプリの設計・構築と「IaC」の壁

こうして参画した4案件目。

内容は、あるWebアプリケーションの詳細設計から構築フェーズ。

ついに念願の「作る仕事」です。

使用した技術スタックと担当フェーズ

ここで触れた技術は、これまでの運用保守とは段違いにモダンなものでした。

これからステップアップを目指す方は、以下のキーワード（特にTerraform）を意識してみてください。

これらを使って、インフラをコードで構築する（IaC: Infrastructure as Code）のが私のミッションでした。

【失敗談】Gitのブランチを削除して顔面蒼白になった話

「よーし、バリバリ構築するぞ！」と意気込んだものの、現実は甘くありませんでした。

特に私を苦しめたのがGitです。

ある日、操作を誤って開発環境用のブランチを丸ごと削除してしまいました。

「……え？」

画面から消えたブランチを見て、血の気が引きました。

幸い、すぐに気づいて復旧できたので事なきを得ましたが、「Gitの概念（ブランチ、マージ、コミット）」を深く理解せずに雰囲気で使っていた怖さを痛感しました。

GUIツールでなんとなく操作するのではなく、CLI（コマンド）レベルで何が起きているか理解することの重要性を、冷や汗と共に学びました。

Terraform（IaC）での構築という高い壁

そして最大の壁がTerraformです。

AWSのマネジメントコンソール（画面）でポチポチ設定すれば一瞬で作れるリソースも、コードで書こうとするとエラーの連続。

「なんで動かないんだ！手動なら1分で終わるのに！」 そんなもどかしさと毎日戦っていました。

壁をどう乗り越えたか？「なおと流」キャッチアップ術

レベルの高い現場で、周りのエンジニアに圧倒されながら、どうやって食らいついたか。

私が意識した「立ち回り」と「勉強法」をシェアします。

LPICの知識が再び私を救う

新しい技術ばかりに目が行きがちですが、ここで役立ったのがLPIC（Linux技術者認定試験）の知識でした。

Terraformで枠組みを作っても、結局その中で動くのはOSやミドルウェアです。

サーバに入ってログを見たり、設定ファイルを確認したりする場面では、前職で培ったLinuxコマンド力が命綱になりました。

「基礎は裏切らない」。

これは断言できます。

報連相の徹底と「質問力」の向上

分からないことが多すぎる中で、先輩にどう質問するか。

ここにも工夫しました。

これらを徹底することで、「こいつは見込みがある」と思ってもらえるよう努力しました。

手動構築から「IaC」へ意識を変える

業務外では、Udemyや技術書を買い込んで猛勉強しました（比率は仕事7：プライベート3くらい）。

そこで気づいたのは、「IaC構築ができるクラウドエンジニアこそ、市場価値が高い」という事実です。

コードに残すことで、誰でも同じ環境を一瞬で作れるようになる。

この「自動化・コード化」のスキルこそが、年収を上げるための鍵だと確信しました。

2回目の転職で手に入れた「精神的な余裕」と「確かな未来」

今回の転職で手に入れたのは、年収アップや新しい技術だけではありません。

もっと本質的な、エンジニアとしての「心の変化」が一番の収穫でした。

「追われる勉強」から「未来への投資」へ

前職時代は、「仕事9：プライベート1」という生活。

業務についていくのに必死で、「怒られないため」「今の業務をこなすため」に時間を削って勉強していました。

それはまさに「追われる勉強」でした。

しかし、今回の転職を経て、生活リズムは「仕事7：プライベート3」くらいに変化しました。

「将来の自分の市場価値を高めるため」の勉強に時間を使えるようになったのです。

• Terraformのベストプラクティスを調べる
• 新しいAWSサービスのキャッチアップをする

この「前向きな学習サイクル」に入れたことが、何より嬉しかったです。

キャリアの霧が晴れた

運用保守をしていた頃は、「このままでいいのか」「いつまでこの作業を続けるのか」という、漠然とした不安（キャリアの霧）が常にありました。

しかし、構築案件に入り、IaC（コードでのインフラ構築）を経験したことでその霧が一気に晴れました。

「あ、これを極めれば、エンジニアとしてどこでも生きていける」

そう確信できたのです。

「市場価値を上げるための具体的な道筋（ロードマップ）」が見えたこと。

これこそが、2回目の転職で手に入れた「確かな未来」でした。

まとめ：運用保守からステップアップしたいあなたへ

実務経験1年での転職は、決して早すぎません。

むしろ、運用保守で基礎を固めた直後こそ、「構築」へジャンプアップする絶好のチャンスです。

もしあなたが今、今後のキャリアに悩んでいるなら、私から一つだけアドバイスを送ります。

「手動構築もいいけど、IaC（Terraform）ができると市場価値が跳ね上がるよ」

恐れずに、新しい技術環境へ飛び込んでみてください。

次のステップへ進もう

私が今回、年収200万円アップとリモートワークを勝ち取れたのは、転職エージェントに「自分の希望」を明確に伝えたからです。

未経験の時は「なんでもやります」でしたが、経験者になった今は違います。

これらを伝えることで、エージェントはあなたにぴったりの「ステップアップ案件」を持ってきてくれます。

自分の市場価値を知るためにも、まずはエージェントと話してみることから始めてみてください。

あなたの1年の経験は、あなたが思っている以上に高く評価されますよ。

＞＞なおとが実際に使って年収UPした転職エージェントはこちら（詳細記事へ）

あなたのキャリアが、ここから大きく好転することを応援しています！